公立高校入試はやわかり2017
●2017年度神奈川県公立高校の入試概要がわかるページです。
神奈川の全日制公立高校入学者選抜方法
神奈川県の公立高校は「共通選抜」で合格者を決定します。選抜資料となるのは中学校から提出される「調査書」の評定と2017年2月に実施される検査の結果です。検査の内容は全員が受検必須の「学力検査」と「面接」、また一部の高校ではさらに「特色検査」(自己表現検査または実技検査)が行われます。
●選抜資料の3項目は調査書・学力検査・面接、一部の高校ではさらに特色検査
※クリエイティブスクールは学力検査の実施はありません
●2017年度特色検査実施校
特色検査の種類 | 実施校・学科・コース |
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自己表現検査/筆記型 | 横浜翠嵐・希望ヶ丘・柏陽・横浜緑ヶ丘・横須賀・湘南・平塚江南・厚木・小田原・市立横浜サイエンスフロンティア |
自己表現検査/スピーチ型 | 光陵 |
自己表現検査/討論型 | 神奈川総合(国際文化) |
実技検査 | 白山(美術)・上矢部(美術)・厚木北(スポーツ科学)・市立川崎総合科学(デザイン)・市立横浜商業(スポーツマネジメント)・市立橘(スポーツ)・市立戸塚(音楽)・横浜国際・弥栄(音楽/美術/スポーツ科学) |
選考は募集定員の90%までを決める第一次選考、残りの10%を決める第二次選考で行われます。 第一次選考では調査書の評定(2・3年)と実施した検査の結果をもとに算出する「S値」順に、第二次選考では学力検査と面接の結果のみで選考が行われます。第一次選考のS値を算出する際の調査書・学力検査・面接の比率は規定の範囲内で各高校が組み合わせを決められます。組み合わせ比率のパターンは最大で15ありますが、2017年度入試ではそのうち8つが採用されています。2017年度生徒募集を行う196学科・コースは多くが調査書4割、学力検査4割、面接2割の「バランス型」の比率を採用しています。バランス型を採用する校数は年々増えており、2017年度は全体の52%を占め、新入試制度スタート以来はじめて半数を超えました。
2016年度公立高校受験状況
2013年度の新制度開始から4回目となった2016年度の入試では、実質倍率が過去最高となりました。2016年度から3期12年にわたる神奈川県立高校改革がスタートしており、再編統合対象校となった大楠は110名の欠員を出すなど受験生の志願動向に影響を与えました。一部で定員割れが起きる一方、実質倍率が1.3倍超の学科・コースが全体の25%を占めるなど二極化が見られました。この傾向は2017年度も続くと思われます。
2016年度 | 2015年度 | 2014年度 | 2013年度 | |
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募集定員 | 43,750 | 43,300 | 43,760 | 42,560 |
受検者数 | 52,638 | 51,471 | 51,932 | 49,971 |
受検後取消数 | 310 | 314 | 391 | 341 |
合格者数 | 43,609 | 43,291 | 43,849 | 42,513 |
実質倍率 | 1.20 | 1.18 | 1.18 | 1.17 |
定員割れ校数 | 13 | 15 | 7 | 23 |
欠員 | 245 | 105 | 35 | 180 |
倍率1.5倍超の校数 | 12 | 15 | 11 | 15 |
合格者平均点
現在、神奈川の公立高校の学力検査は各教科で思考力・判断力・表現力いわゆる「知識活用力」を測る出題がされており、合格者平均点は過去4年間以下のように推移しています。旧制度の2012年度学力検査共通問題の合格者平均点と比べると、年度によってばらつきはあるもののすべての教科で大きく下がっていることが分かります。2016年6月、「学力検査における学力検査採点誤りの再発防止・改善策」が策定され、公立高校の学力検査では2017年度入試から記号選択式問題でのマークシート方式導入が決定しています。神奈川県教育委員会のホームページで各教科のサンプル解答用紙が公開されています。学力検査の出題方針はこれまでと変えないとしていますが、新しい解答用紙による実施が得点にどのように影響するか注目したいところです。
英語 | 数学 | 国語 | 理科 | 社会 | |
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2016年度 | 43.0 | 51.7 | 64.7 | 46.5 | 52.0 |
2015年度 | 51.8 | 52.6 | 64.4 | 37.4 | 50.2 |
2014年度 | 59.6 | 51.7 | 60.8 | 38.6 | 49.5 |
2013年度 | 54.8 | 65.5 | 67.8 | 66.4 | 51.1 |
2012年度 | 68.8 | 67.0 | 71.0 | 62.6 | 64.2 |
2017年度募集定員と中3生の進路希望調査結果
公立高校の募集定員はその年の地域の生徒数の増減やこれまでの志願動向等を考慮した上で決定されます。2017年3月の県内公立中学校卒業予定者数は69,826名(2016年5月学校基本調査に基づく)、これに対し、2017年度全日制公立高校の当初募集定員総数(特別募集等を除く)は43,530名です。公立中学校の卒業予定者数に対する募集定員の割合はここ数年ほんのわずかですが右肩上がりで推移しており、2017年度は62.3%(2016年度62.1%)です。
毎年10月に実施され、11月末頃に結果が公表される「公立中学3年生の進路希望調査」。2016年の結果を見ると、県内全日制公立高校進学希望の割合は80.7%で前年から0.6ポイント下がっています。仮にこの進路希望調査の結果どおりに実際に出願が行われた場合、公立高校全体の志願倍率は2016年度より下がることになり、全日制公立高校はやや広き門になると考えられます。ただし、すべての高校が同じ状況というわけではありません。交通の便が良い地域、とくに複数路線が乗り入れていたり、東海道線や小田急線など県内主要路線の通る地域にある高校は毎年人気を集める傾向があります。2016年の結果では500名超の希望者を集める高校が28校あり、この28校だけで公立高校進学希望者全体の3分の1程度を占めるなど偏りがあります。「公立中学3年生の進路希望調査」はあくまでも10月時点の中3生の希望であるため実際の出願状況とは異なりますが、これをもとに各中学校では進路面談が行われるなど、人気を集める地域や高校などを知るための貴重な資料となっています。
※2017年度定員と中3生の進路希望調査の詳細は、最新高校受験情報「2016(平成28)年度 公立中学3年生の進路希望調査結果が明らかに」「2017(平成29)年度 神奈川県公立高校生徒募集定員決定!」をご覧ください。
共通選抜実施日程
2017年度共通選抜の実施日程は以下の通りです。
※中高一貫連携募集・特別募集・中途退学者募集を含む
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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1/29 | 1/30 ●募集 |
1/31 ●募集 |
2/1 ●募集 |
2/2 ●応募状況 公表 |
2/3 | 2/4 |
2/5 | 2/6 ●志願変更 |
2/7 ●志願変更 |
2/8 ●志願変更 |
2/9 ●志願変更後の 応募状況公表 |
2/10 ●私立一般 入試開始 |
2/11 |
2/12 | 2/13 | 2/14 | 2/15 ●学力検査 +特色検査 |
2/16 ●面接+ 特色検査 |
2/17 ●面接+ 特色検査 |
2/18 |
2/19 | 2/20 | 2/21 | 2/22 | 2/23 | 2/24 | 2/25 |
2/26 | 2/27 | 2/28 ★合格発表 |
3/1 | 3/2 | 3/3 | 3/4 |