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入試制度はどう変わる? 「新入試制度解説」 なぜ全員に学力検査?

導入が進む「全員に学力検査」

2013年度入試から全員が学力検査を受検することになった神奈川県公立高校入試。すでに先行して実施している県も多くあります。以前から推薦入試を行っていない大阪府に加え、ここ3、4年で表1のように増えています。

その変更理由については各県さまざまな表現をしていますが、大別すると次の3つに整理できます。

  1. 学力低下への懸念
    早期決定による学習意欲減など
  2. 適切な評価という視点
    推薦の評価基準に対する不公平感
  3. 制度の簡素化という視点
    中学校側、高校側の負担減

特に1つ目の「学力低下」は学習指導要領の改訂につながる時代の流れを受けてのものと言えます。OECD(経済協力開発機構)のPISA調査結果などから日本の児童生徒の学力低下が問題となり、新学習指導要領改訂では「基礎的・基本的知識・技能の習得」「思考力・判断力・表現力等の育成」を重視、学力検査もそれを反映したものとなっています。神奈川県でも「これまで以上に『思考力・判断力・表現力等』を測る内容」に変化していきます。

■全員に学力検査を課す県の例(表1)

導入年度 導入県 複数 配点
2007年度 和歌山県 100
2008年度静岡県 50
2010年度青森県100
埼玉県100
高知県50
2011年度千葉県100
徳島県100
2012年度佐賀県各校
2013年度宮城県100
茨城県100
神奈川県 100

●…前期後期の複数回受験機会有
◎…和歌山は2009年度、埼玉は2012年度から1本化
▲…一部高校で複数回受験機会有

「1回の受験機会」は少数派

制度変更をした県の多くは、それまでの推薦入試(前期選抜)日程を残し、前期・後期2回の受験機会を設けています。2013年度に新入試制度に移行した宮城県でも「広く県民に支持されている」とし複数回受験を残しています。
一方、和歌山県は2009年度から、埼玉県は2012年度から前期と後期を1本化しました。「中学校及び高等学校における教育活動の日程の確保や、募集人員を前期と後期に分けることにより1回の募集であれば合格する受検生を前期で不合格としなければならない現状(埼玉県)」を改善するためです。神奈川県の入試制度改革は推薦の廃止とあわせて日程も1本化したのが特徴です。

配点が100点満点に

公立高校入試では50点満点が主流ですが、神奈川では100点満点に変更になりました。埼玉県も2010年度の制度変更の際に「各問題の配点に差を設け、思考力・判断力・表現力などについて、学力検査の結果に反映させられるように」40点満点から100点満点に変わりました。神奈川の移行もそれと同様の動きと言えます。
表2はその埼玉県と50点満点だった以前の神奈川県の学力検査を比較したものです。得点については条件が異なりますのであくまでも参考としてみてください。大きな違いは選択式と語句、数字記入含む記述式の出題比率ですね。神奈川は7割が選択式なのに対し埼玉は6割以上が記述式です。埼玉はもともと40点満点時代から同程度の比率でしたから、作問上のいわば「思想」と言えるでしょう。

グラフ1・2は英語の得点分布ですが、明らかに異なりますね。埼玉のほうが「差のつく問題」です。問題難度は出題形式(選択肢か記述か)だけではなく、内容にもよりますが、短文・長文記述や抜き出し作図など医神奈川でも増加しました。

■埼玉県と神奈川県入試問題比較<2010年度>(表2)

教科 選択肢 記述 得点(*)
英語 神奈川 32 4 77.6
埼玉161552.9
数学 神奈川 2 21 62.4
埼玉12042.4
国語 神奈川 22 9 74
埼玉91556.2
理科 神奈川 23 5 73.6
埼玉102151.3
社会 神奈川 37 7 68.4
埼玉151649.5
5科 神奈川 116 46 356
埼玉5187252.5

※神奈川は共通問題での、50点満点を100点満点に換算した合格者の平均
※埼玉は全受験者の平均

グラフ1 埼玉県の学力検査【英語】得点分布グラフ1 神奈川県の学力検査【英語】得点分布

学校成績を軽視しない

「全員に学力検査」。これはとても大きな変化であるため、一方の学校成績の重要性が薄らいだかに見えますしかし、前期・後期選抜がなくなりチャンスが1回 となった現在、出願にあたって慎重にならざるを得ません。だからこそ事前の持ち点である学校成績をしっかりとっておく必要があります。神奈川は中2と中3 の成績が選抜資料になりますが、表1で示した県のうち静岡と神奈川を除くすべての県は、中学校1年生から3年生までの成績が調査書資料となります。「中学 入学と同時に高校受験生」なのですね。神奈川においても、中学1年生から3年後の高校受験を見据えて実技科目含め中学校での生活、定期テストを疎かにしな いことが大切です。

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