公立高校入試はやわかり2020

神奈川の全日制公立高校入学者選抜方法

神奈川県の公立高校は「共通選抜」で合格者を決定します。選抜資料となるのは中学校から提出される「調査書」の評定と2020年2月に実施される検査の結果です。検査の内容は全員が受検必須の「学力検査」と「面接」、また一部の高校ではさらに「特色検査」（自己表現検査または実技検査）が行われます。

■選抜資料の3項目は調査書・学力検査・面接、一部高校ではさらに特色検査

※クリエイティブスクールは学力検査の実施はありません

選考は募集定員の90％までを決める第一次選考、残りの10%を決める第二次選考で行われます。 第一次選考では調査書の評定（２・３年）と実施した検査の結果をもとに算出する「S値」順に、第二次選考では学力検査と面接の結果のみで選考が行われます。

第一次選考のＳ値を算出する際の調査書・学力検査・面接の比率は規定の範囲内で各高校が組み合わせを決められます。組み合わせ比率のパターンは最大で15ありますが、2020年度入試ではそのうち7つが採用されています。現在もっとも多く採用されているのが、調査書4割・学力検査4割・面接2割のパターンです。2020年度に生徒募集を行う195学科・コースの半数以上がこの「バランス型」を採用しています。

■募集定員の90％は「S値」順、残り10％は学力検査と面接のみで決まる

a･･･調査書　2年生9科計+3年生9科計×2＝100点満点換算（ａ値）
b･･･学力検査　英・数・国・理・社 5科計＝100点満点換算（ｂ値）
c･･･面接　面接結果を点数化＝100点満点換算（ｃ値）
（d･･･特色検査　＝100点満点換算（ｄ値））
s値は1000点満点。ただし特色検査を実施した場合は最大で1500点満点となる。

■第1次選考での内申：学力検査：面接の比率

■学力検査の実施について

現在の入試制度が始まって以降、神奈川の公立高校の学力検査は各教科で「思考力・判断力・表現力」いわゆる「知識活用力」を測る出題がされています。2017年度からは解答用紙が刷新され、選択式問題の解答方法がマークシート形式となりましたが、これまでの方向性は変わらずに踏襲されており、学力検査の難度は大変高いものであるといえます。過年度の学力検査問題や合格者平均点等の資料は神奈川県教育委員会のホームページで公開されていますのでそちらをご覧ください。

■2020年度特色検査実施校

2020年度入試で学力検査に加え特色検査を実施するのは、以下の学科・コース(クリエイティブスクールを除く)です。県立の学力向上進学重点校および同エントリー校の計17校で行われる特色検査（自己表現）は「共通問題と共通選択問題」を用いて行われます。また、この17校で使用される解答用紙の変更についても発表されており、記号（番号）選択形式問題の解答欄はすべてマークシート形式となります。

特色検査を実施する全日制高校（クリエイティブスクールを除く）

2020年度共通選抜実施日程

2020年度の共通選抜実施日程は以下の通りです。実施要領や各校の選考基準と合わせてご確認ください。

※中高一貫連携募集・特別募集・中途退学者募集を含む

募集期間

2020年1月28日（火）～30日（木）

志願変更

2020年2月4日（火）～ 6日（木）

学力検査

2020年2月14日（金）

面接及び特色検査

2020年2月17日（月）・18日（火）
※志願先高校の指定した日時に実施されます

追検査

2020年2月20日（木）
※ インフルエンザの罹患等、やむを得ない事情により学力検査のすべてを受検できなかった志願者の中で希望する者を対象に行われる検査です

合格発表

2020年2月28日（金）