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2022年11月04日
【高校取材レポート】神奈川県立横浜翠嵐高等学校

真のトップリーダーとしての素養が育つ環境で高1から自立・自走できる生徒を育てる。生徒一人ひとりの希望の進路実現を

神奈川県立横浜翠嵐高等学校(以下横浜翠嵐高校)は1914年に旧制中学の第二横浜中学校として開校しました。1950年に現在の校名となり、2024年には開校110周年を迎える伝統校です。JR横浜駅から徒歩で約20分、三ツ沢の丘に位置する横浜翠嵐高校は、神奈川県教育委員会指定の学力向上進学重点校として毎年高い大学合格実績を挙げる神奈川屈指の進学校として知られています。2021年度は東大に52名(内現役44名)の合格者を輩出し、公立高校においては都立日比谷とともにその実績は群を抜いており、全国からも大きな注目が集まっています。2022年度の第1回学校説明会を終えられたばかりの9月下旬、学校長の加藤俊志先生にお話を伺いました。

「生徒の心に火をつける」幹となる進路指導

「東大の合格実績がこれだけ注目されると、大学受験に特化した学習指導のみを行っているかのように思われるかもしれませんがそれは違います。本校の指導の幹は進路指導です」と加藤校長先生。どうやって夢を実現させるか、そのために何をする必要があるか―。生徒一人ひとりの希望の進路実現を第一に考え、学校全体でさまざまな取り組みが行われています。
「進路は高1で7割決まります。高校は3年間しかありませんから、大学受験で中高一貫校の生徒と同じ土俵で競うためには初動が大切なのです」と加藤校長先生は続けておっしゃいます。“生徒の心に火をつける”をモットーに、質の高い授業で学力を伸ばすのはもちろんのこと、進路指導においても入学直後から様々なプログラムを用意し、手厚いサポート体制を整えています。

高1のキャリア教育も充実しており、社会のために自分に何ができるのかを考える機会が早くから与えられます。企業を訪問する校外研修のほか、各界の一線で活躍するOBOGによる講話、大学での研究について現役大学生の先輩から学ぶ東大ガイダンスや現役医学部生による医学部ガイダンスなどを通じて、働くことへの使命感や倫理観を学びます。さまざまな分野で活躍する先輩方の話を直接聞くことで将来へのモチベーションを高め、自分が今やるべきことを自覚する―。心に火がつくことで学習意欲向上にもつながっていきます。

 


授業風景

2022年度実施「医学部ガイダンス」では横浜市大医学部の先生による特別講義が行われました

 

自立・自走できる生徒が育つ仕組み

「本校が掲げるもう一つの柱は『自立・自走』です。自走とは自ら計画し、目標に向かって歩を進めようと動くことです。まずは学習時間の確保が重要と考えており、平日は『学年+2時間』、休日は『学年+4時間』を目安に自学自習を行うよう指導しています」と加藤校長先生。この自学自習の時間には人から教わった時間は含めず、自分だけで勉強した時間のみカウントします。毎日の勉強時間は“知層”シートに棒グラフで記入し、見える化を図ります。さらに、学力伸長のカギとして学習の振り返りも重視しており、こちらもシートを使って生徒と教師の間で情報を共有するなど、学校全体で一人ひとりが自走できるよう、細やかな指導を行っています。「自走の姿勢が身についていたことで、コロナ禍で普段と違う状況下に置かれても生徒たちは当たり前のように自学自習を継続しました。学校生活が思うようにできない中でも希望の進路がかなえられた大きな要因だったと思います」と加藤校長先生は話されました。

横浜翠嵐高校に合格した中学生はどのような心構えで入学してくるのでしょうか。その点についてうかがったところ、加藤校長先生は次のように話されました。
「高1からの自立・自走を実現させるためには、もちろん覚悟をもって入学していただく必要があります。でも、本校の合格を勝ち取った中学生だったら入学の時点ですでに相当な学習を積んできており、自学自習の習慣も身についているはずです。ですから、入学前の時間も止めることなく学びを継続し、そのままの勢いで入学後も走り続けてほしいと思います」。

部活動や学校行事も大切に。「心優しいリーダー」に必要な資質の向上を図る

横浜翠嵐高校は勉強のみを重視している学校ではありません。生徒は部活動や学校行事にも熱心に取り組んでいます。部活動は運動系・文科系を合わせて30を超える部と4つの同好会が設置されており、その活動内容は多岐にわたっています。「生徒の90%以上が何らかの部に所属しています。兼部している生徒も非常に多いです」と加藤校長先生。学校の外周には運動系・文科系を問わず、入賞や受賞を果たした生徒個人や部の実績を称える横断幕がずらりと掲げられており、勉強だけでなく部活動にも全力を注ぐ翠嵐生の姿勢がうかがえます。

学校行事においては、文化祭(翠翔祭)・体育祭・球技大会・姉妹校(米国E・ルーズベルト高校)訪問などが用意されています。「行事は生徒が主体となって企画・実行します。ときには問題や困難が生じるわけですが、それを解決するために本気で仲間と一緒に悩み、議論を交わすことは受験勉強だけでは得られない貴重な経験で、人としての成長につながります。“心優しいリーダー”にはただ勉強ができるだけではなれません。仲間を思いやる気持ちや一緒に乗り越えたという体験の積み重ねが必要なのです」と加藤校長先生。学校生活の中で仲間とのつながりも大切にしてほしいという熱い思いが伝わってきました。


部活動も大変盛んな横浜翠嵐高校

2021年度の修学旅行は長崎へ
 

伝統校のリソースを大切にしながら“真のリーダー”が育つ教育を

横浜翠嵐高校の理念に「大平凡主義」があります。これは初代校長滝沢又市先生による言葉で、当たり前のことを大事にして、一日一日を大切にするということです。
「勉強するのは当たり前で、部活動にも学校行事にも手を抜かないのが翠嵐生です。限られた時間の中で勉強・部活動・学校行事のバランスをうまく取りながら最大の結果を得るためにはどうすれば良いか、一人ひとりがしっかりと考えます。学力だけでなく、計画力や行動力といった社会に出てからも必要となる力が高いレベルで身につくのも創立時からの学校方針がぶれないからだと思いますし、これからも大事にしていきたい部分です」と加藤校長先生。生徒のモチベーションを高めながら自立・自走の姿勢を養い、仲間との切磋琢磨を通じて豊かな人間力も身につける―。「真のトップリーダーとしての素養が育つ環境」が整っていることが横浜翠嵐高校の強みで、それが生徒の希望の進路実現へとつながっています。「努力を重ねた生徒全員の進路実現をかなえる」という究極の理想のもと、学校全体でさらなる指導の充実をはかるべく教育活動が展開されています。

(2022年9月27日取材)

※上記学校取材レポートの文章、画像は中萬学院が各学校より許諾を得て掲載しているものです。掲載内容の複製、複写、転載、編集、改変などの二次利用はご遠慮ください。

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