公立高校の共通選抜の募集が、1月25日から始まります。学力検査は2月14日になります。残り1カ月を迎えた受験生に向けて最後のアドバイスをお届けします。
募集が終了する2月1日に志願者数の集計結果が公表されます。さらに2月6日から8曰まで、志願変更の受け付けが行われます。志願した高校の競争率が高かったりすると、志願変更をすべきかどうか悩むかもしれません。志願変更には多少の時間と手間がかかります。面接シートも新たな志顧先に合った内容に変更しなくてはなりません。前もって、利用するのかしないのか、利用するならばどのような揚合で、変更先はどこするのか、といったことを決めておくと良いでしょう。ちなみに、前年度全日制で志願変更を利用したのは、志願者の6.7%に当たる3197人でした。
受験校の決定は、とても大きな選択です。そこで大切になるのは、周囲のアドバイスに耳を傾けることとともに、「最後は自分の意思で決める」という姿勢です。これからの人生でもさまさまな意思決定の混面が訪れます。その選択は自分が責任をもって行い、自分の意思で自分の進むべき道を選んでいきましょう。
学習面では、時間が限られているので、ーから新しいことを覚えるインプットよリ、知識や技能をフル活用するアウトプットの方が重要になります。入試の過去問題や模擬試験などを利用して、間違えた部分を中心に知識や解き方を確かめるのが近道です。その際に、優先順位を付けることが大切です。過去問題であれば神奈川県から、模試であれば返却された診断表に設問ごと正答率が公表されているはずです。自分が不正解だった設問のうち、正答率が高かったものから、つまり、他の受験生と差をつけられていた設問から順に取り組むと良いでしょう。
健康・体調管理にも注意しましょう。きちっとした生活リズムを保つことが大切です。新型コロナウイルスはもちろん、風邪などにもかかったりしないよう、まずは手指消毒・手洗いを心掛けましょう。受験が近いからこそ、無用な夜更かしも禁物です。メンタル面で心掛けたいのは、「受験を楽しむ」ことです。 志望校に挑戦できる機会は1人1回だけ。夢をかなえようとしているのですから、前向きな気持ちで臨みたいですね。
また、自分1人で受験を迎えるのではありません。家族や周囲の人々への感謝の気持ちを大切にしましょう。皆さんが持てる力を発揮できるよう、すべての受験生の健闘を祈念しています。
(中萬学院高校受験指導事業部)
●2023年1月15日神奈川新聞ザ・チャレンジ高校受験編掲載