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2023年02月12日
【神奈川新聞】ザ・チャレンジ|面接による検査の意味は?

2月10日から始まった私立高校の一般入試が一段落しました。今週は公立高校の共通選抜が始まります。明後日14日は学力検査。翌15日は高校によって異なりますが、多くの高校では面接による検査が行われます。
 少々話題がそれますが、2月8日に締め切られた全日制の志願変更で、志願先を変更した受験生は3950人でした。これは志願者全体の8.2%に過ぎません。高校間の競争率に大きな差があるのに、なぜ少ないのでしょうか。その理由の一つが、すべての公立高校で行われる面接にあると考えられます。
 面接による検査は、受験者が願書とともに提出した面接シートに基づいて行われます。このシートには、①なぜこの学校に入学したいのか、②中学校での教科などの学習活動にどのような意欲をもって取り組んだか、③中学生のときに教科等以外の活動にどのような意欲をもって取り組んだのかの三つと、自分自身のよいところはどのようなところだと考えているかを記入します。志願先を変更すると、少なくとも①を書き換える必要があります。書き換えは面倒なことですが、それ以上にかえづらいのは、「自分の気持ち」だと思います。
 多くの受験生は、出願までに何回も面接シートを書き直したり中学校や塾の先生と模擬訓練をしたり、時間をかけて面接の準備をしてきたと思います。その過程で、志望校への思いがさらに強くなり、容易に志願先を変更しなくなるのです。
 ところで、前述の①~③は、全ての高校が面接を評価する際の観点です。また、多くの高校が独自の観点として設定しているものに、④高校での教科・科目等への学習意欲、⑤高校での教科・科目など以外の活動への意欲、⑥将来の展望の三つがあります。多くの受験生が気付いていると思いますが、①~⑥の観点は、②と③、①、④と⑤、⑥の順に、過去、現在、未来にならべることができます。つまり、自分のこれまでとこれからを、一連のストーリーとして語るのが面接なのです。面接とその準備を通じて、多くの受験生が、自分の過去を振り返り、今どこに立っているのかを確かめ、さらに将来について思いを巡らせたはずです。このことは、志望している高校に合格することとは別に、大変意義深いことです。高校受験は決して人生のゴールではありません。しかし、人生の大きな節目であることは確かだからです。
 2月28日は公立高校共通選抜の合格発表です。全ての受験生の健闘をお祈りしています。
(中萬学院高校受験指導事業部)

●2023年2月12日 神奈川新聞ザ・チャレンジ高校受験編掲載

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