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2023年04月16日
【神奈川新聞】ザ・チャレンジ|中3の受験生が今からできることは?

 中学生の皆さん、進学・進級 から2週間足らずですが、上手にスタートが切れたでしょうか。特に来年受験を迎える中学3年生にとっては、大切な1年間の始まりです。そんな中学3年生に向けて、今回はゴールとなる入試問題について紹介します。
 表は、今春の全日制公立高校合格者の学力検査の平均点です。 5教科の合計点は前年より5点余り高くなりました。しかし、これは国語が大幅に上昇したことが主な要因で、社会では4点、理科では約8点も平均点が下がりました。 一般的に、問題が難化すると、学力の差に応じた得点の差も大きくなります。 つまり、国語では得点の差 が小さくなったのですが、理科や社会では前年よりも得点の差 が大きくなったのです。 5教科の合計点が少し高くなったからといって、合格しやすくなったわけではないのです。 合格に必要な得点も上昇するからです。県教育委員会が指定する学力向上進学重点校やそのエントリー校を中心に、合格者平均点がゆうに400点を超える学校がいくつもあります。 このような高校では、思わぬ失点が合否結果に大きな影響を与えるのです。特に英語、数学、理科、社会は、小さなミスが重なると大きな差が生じる結果になりました。
 さて、これを防ぐために、今からできることは何でしょう。実は、入試問題の3分の2は、中学1・2年で学んだか、それを基礎とする内容です。 これまで苦手と感じた分野や単元を、今のうちに理解しておくことで、今後の学習の土台固めができます。
 ゴールを知るという点では、学力向上進学重点校とエントリ ー校の計18校で実施された、特色検査にも目を通しておきましょう。 正式な合格者平均点は公表されていませんが、実施した各高校の平均点は100点満点中40~50点台と推測され、得点差が大きな意味を持っていました。
 学力検査問題と各校の特色検査問題は、神奈川新聞ウェブサイト「カナロコ」に褐載されているので、まだ解いていない受験生はぜひ挑戦してみましょう。
 ゴールを知って初めてスタートが切れる。今がまさにその時なのです。

(中萬学院集団指導事業部)

●2023年4月16日 神奈川新聞ザ・チャレンジ高校受験編掲載

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